【寄付月間2020特別レポートvol.26|楽しんで寄付をし、それを共有する #寄付月間】

 皆さんこんにちは!actcoin for youthのはるのんです。本日は、学生でありながら、ファンドレイザーとして多く社会貢献活動に従事される木暮里咲さんに、寄付についてインタビューさせていただきました…!

<プロフィール>
2000年生まれ。現在大学二年生、准認定ファンドレイザー。高校1年時にボランティア部に入部、部長として東京都練馬区や長野県上田市で、地域の企業や行政・NPOとつながり、まちあるきイベントやスタディツアーなどを企画し実施。寄付月間発足時には唯一の公認中高生団体として参加し、中高生への寄付啓発イベントで寄付月間2017大賞を受賞。現在は寄付月間共同事務局メンバーとして活動中。FRJ2018「社会貢献教育は学校教育とどう連携できるか」、FRJ2019ゼネラルセッション「課題解決先進国を目指す挑戦者たち」、SIF2019「自分で国や社会を変えられる?」スピーカー。

actcoinを始めたきっかけはなんですか?

 FRJ2018のブース出展していたところで担当の方と出会い、actcoinというサービスを知りました。説明を聞いたときは、社会貢献は果たして数で表せるものなのかと疑問にも思いましたが、寄付や社会貢献について自ら発信しづらい現在の日本社会に必要なものだと思いました。私も実際、自身のSNS等でも意識的に自分の社会貢献を発信するようにしており、その面ではとても共感できたので、登録しました。

 実際使ってみて、イベントやデイリーアクション等に、それぞれの関連SDGsゴールが表示されていることが私は良いなと思います。小さな行動でも、どんな未来や問題の解決に繋がっているのかの目的をしっかり共有することは重要ですよね。

 私の知り合いでは、actcoinのユーザーであるだけでなく、学校としてプロジェクトを立て、「コインを付与する側」にもなっています。actcoinでは、「参加する側」にも「主催する側」にも、両方に気軽になることができて、良いサイクルですよね。

どのような寄付先に、どのような想いで寄付をされますか?

 基本的に自分の繋がりのある「人」や「場所」を大切にしていて、寄付をする時は何かしらの親近感や関連性のある分野に注目し、寄付の使い道やどのような活動に使われたのかがはっきりしているものを選んでいます。私は寄付の情報などを拡散する側なのですが、その時に大事にしているのは普段お世話になった方など、特に「人」に注目するということです。最近ではコロナの影響で寄付を集めることが増え、応援隊としてお願いされることが多くなりました。なので、そういったサポートも欠かせません。 また、エピソードとしてなのですが「盲導犬の募金箱」には必ず募金をするようにしています。これは祖父から言われたことで詳しい理由などは聞かなかったのですが、ずっと心の中に残っているのでいつも気にかけるようになりました。

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思い出の(印象に残っている)寄付はありますか?

 私が初めてファンドレイジングに挑戦したのは小学校6年生の時です。親の転勤がきっかけで小学校3年生~6年生の間、東南アジアのインドネシアに住んでいました。国際バカロレアのプログラムがある学校に通っていたということもあり、総合学習の卒業プロジェクトとして社会的なアクションを起こすことになっていました。そこで、自分ができることとしてファンドレイジングを選びました。こういう風なプロジェクトにしようと思った背景としては、インドネシアの都会で貧困の人がすぐそこに沢山いたことに衝撃を受けたということが挙げられます。ですが、その人達なりに頑張って生きていると感じたため、そういう人達を見て可哀想だと思ったことはありません。しかし、そういう人達に何か良いことはできないかと思い、自分でできる範囲のことをやろうと決意しました。現地の子供たちは層が高く、事業を立ち上げている親もいたことから、私も友達の親に「自分でできることでの支援をしてみたい」ということを相談させてもらいました。すると「私のガレージを借りて良いからやってみたら?」と言って下さり、プロジェクトをスタートさせることができました。最初は、そこで集めたお金で友達のメイドさんの家族とそのメイドさんのお友達の家族の二家族に支援しようと思っていたのですが、手伝って下さった友達の親に「お金だけだと他のもの(=Ex.煙草とか)に使われてしまわないか。」と言われ、日用品や文房具を買ってプレゼントすることにしました。これをやるきっかけとなったのは、貧しい子供たちが沢山いる姉妹校に3ヶ月に1回行く時に、プレゼントボックスを用意して、自分達でラッピングした日用品や文房具をプレゼントしていたからかもしれません。今、振り返ると、それをヒントにプレゼントしたいなという気持ちになった気がします。

 また、一番苦労したことは小学生であった自分が大きなプロジェクトに取り組んでいる過程にあったと思います。長期で何かやることは慣れていたのですが、大きいことは初めてだったため、「わからない」に苦戦しました。ガレージセールでも売れないと困るため、近所に張ってもらえるような宣伝ポスターを作ったり、モノの良し悪しの判断をしたり、また、どこから始めて良いか分からなかった時は何回も友達の親に連絡して、頼らせてもらったりました。なので、企画していく段階がイメージがついていなくて大変だったと思います。しかし、最初から最後まで自分でファンドレイジングに取り組んだことは今でも一番思い出に残っています。

寄付を通してどんな社会になって欲しいですか?

 私は、寄付が、社会に変化を起こす第一歩になるという認識を持ってもらえるような社会が実現されるといいなと思っています。寄付は必ずしもお金だけでなく、いろんな形があります。また、ハードルの高いものでもなく、多額であることが重要なわけでもありません。一人一人が、何か意味や目的を持って行うことに意義があります。こうした理解が広がって、それが当たり前である社会になってほしいです。

 また、自身が行った寄付や社会貢献を他の人と共有できる社会になって欲しいです。自分一人で行うのでなく、それを、一言(自分の想いや考え)添えて他の人に共有することで、社会に与える影響はより大きくなるはずだと思っています。そうやって、応援や共感の輪が拡がればいいなと思います。

最後に、寄付に対する苦手意識のありそうな方にメッセージをお願いします!

 キフは一番身近なソーシャルアクション!「大きい事をしよう」、「多額の寄付をしなきゃ」と思わずにまずは自分ができることから初めてみるといいと思います。寄付をする際は、寄付をしたいと思った理由、素敵だなと思うこと、など、様々なことを自分で考えます。そういった、考えるプロセスや、なにかを感じることが重要なんだと思います。自分が社会に貢献しているんだと感じて、寄付することを誇りに思って欲しいです。そして、楽しんで、寄付をして欲しいです。是非皆さんも一歩踏み出してみて下さい。


<インタビュー後記>

 木暮さん、本日は貴重なお話聞かせていただきありがとうございました!学生でありながら既に様々なソーシャルの舞台で活躍されている木暮さんは、「自分の目的」を大事にし、非常に自立して社会貢献を行っているようでした。私たちも、自分で、関心のある事や応援したい団体の魅力、その先にある自分の目的を考え行動に移すことで、木暮さんのように自立したソーシャルアクターになりたいです!


<interviewer> 一森 春乃
<profile> 兵庫県在住。関西学院大学 国際学部 2学年。actcoinforyouthでメディア発信、ソーシャルウィークエンド(若者向けオンラインイベント)開催を担当。10月からactcoin本部での学生インターンを開始。自身の社会的関心に合ったキャリアを形成できる社会を目指し自らも奮闘中。
<writer>田淵 絵理花
<profile> 東京都在住、大学1年。 SDGsを身近に感じ、関わりたいという思いから11月にactcoin for youth の一員となり、活動中。一人でも多くの人がSDGsを「自分ごと」として考えられるようにサポートしていくのが今後の目標。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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若者のソーシャルプラットフォーム「actcoin for youth」

一人ひとりの社会貢献活動を可視化するプラットフォーム actcoinの学生組織。

ユース世代(U25)がもっと社会へ関心を抱き、若者から社会を変えていくために、
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