【イベントレポート】『社会課題解決を仕事にする~一般企業からNPOに転職した理由~』#ソーシャルウィークエンド

 皆さんこんにちは!actcoin for youthのはるのんです。3月に入り、暖かい日が増えてきましたね。いかがお過ごしでしょうか。

 本日は、actcoin for youth毎月開催のオンラインイベント、ソーシャルウィークエンド2月版のイベントレポートを書きたいと思います。

 2月のゲストは、福岡で、NPO法人「いるか」に勤めながら任意団体「あいむ」を運営される藤野荘子さんです。 大学卒業後、一般企業に勤めた後、NPO法人でのキャリアを選択された藤野さんの、社会課題に関心がありながらも、就職に迷う学生の皆さんに参考になるお話を、是非最後までご覧ください。

藤野さんのキャリア変遷

 福岡県出身で、大学は立命館大学アジア太平洋大学アジア太平洋学部に進まれた藤野さん。

 大学では、タイの教育支援を行うサークルに所属し、バングラデシュでのインターンシップも経験されました。2016年に大学を卒業後、新卒で金融系のベンチャー企業に就職しました。就職後、2年半の間、ベンチャー企業で働きました。

 ベンチャー企業での勤務は、「知らないことを覚えることが出来、やりがいもあった」と言います。「企業で身につけたスキルは今も活かされている」と話していただきました。

 しかし、どれだけ自分が努力し、多くのことを出来るようになっても、それらが、社会問題の解決に貢献されないことに、藤野さんは自分の感覚との違いを感じ始めました。

 藤野さんがベンチャー企業に就職後、熊本・大分での地震や、バングラデシュでのテロなど、自分の故郷に大きな災難が訪れたことにも胸を痛め、「自分の想う社会のために働きたい」という決意を強くされました。

 ベンチャー企業を退職後、福岡へ戻り、プロボノなどの活動を経て、国際協力のNGOで勤務した後、現職(NPOいるか)に勤めながらあいむを運営することとなりました。

しんどさを抱えている子ども専門の家庭教師「あいむ」

 藤野さんが運営される任意団体「あいむ」。そのビジョンは、

子どもたちのどんな「わたしらしさ」にもあたたかな居場所を

 です。

 これが意味するところは、「社会の価値観に引っ張られず、自分の価値観を軸にして生きていくことが出来る社会」、「死にたくならない社会」だと、藤野さんは話してくださいました。

 これは、藤野さんが、数々の海外経験を経て発見した、日本の問題点であったといいます。途上国にも多く足を運ばれた藤野さんですが、そこでは、経済的には貧しいものの、そこに住む人々や子どもたちは自由であったといいます。対して、日本は経済的な豊かさは享受しているものの、自分らしく生きられる子どもは少なく、自殺率も高く留まっています。

 そのような環境を受け、「しんどさを抱えている子ども専門の家庭教師」事業を始め、「わたしらしく」生きられる社会の形成に取り組まれることを決意しました。

 主な活動内容としては、オンライン・オフラインでの基礎学力定着の学習支援・探究活動、母子支援生活施設(母子寮)での学習支援、保護者向け無料LINE相談「お母さんの保健室」、3rd placeとしての居場所作り、などです。

 より詳しい内容は、是非「あいむ」のホームページをご覧ください。(ホームページはこちら。)

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さいごに

 今回は、大学卒業後、2年間 金融系のベンチャー企業に勤めた後、 NPOに勤めながら、自らの団体を設立された藤野さんのお話を共有させていただきました。やはり自分の関心のあった社会課題に、キャリアとして向き合うことを選択された藤野さんでしたが、「一般企業での経験も貴重で、力になった」とも話していただきました。

 現在、新学年を目前に、キャリア形成に迷う学生の皆さんは多いと思います。少しでも皆さんの参考になれば、そして、藤野さんが行われている事業の理念が、すこしでも皆さんの背中を押してくれることを願っています。

 正解も間違いもありませんが、「わたしらしく」生きていくことが出来ればと思います。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。そして、藤野さん、この度はご登壇いただき、貴重なお話を聞かせていただき本当にありがとうございました。

執筆:はるのん(actcoin for youth)

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