皆さん、こんにちは!actcoin for youthで活動しているえりりんです!
12月13日の日曜日にactcoinforyouthが主催するソーシャルウィークエンドが開催されました。
14回目となる今回は、 株式会社ボーダレス・ジャパングループ:ワオフル株式会社の辻田寛明さんに登壇していただきました。
貧しくも、生き生きとする海外の子供たちに比べ、日本の子供たちは自己肯定感が低いということに危機感を覚えた辻田さん。このことをきっかけに、問題に取り組みたいと思い、ボーダレス・ジャパンに入社、今年の7月に「夢中教室」を立ち上げ、活動しています。具体的にどのような取り組みをしているのか、お話していただきました!
日本の教育の現状
ボーダレスではビジネスを起こす際に、「あなたの解決したい社会問題は何ですか」というところから始まります。その上、漠然とした社会問題を提示するだけでなく、誰のどんな問題かを追求し、その本質的な原因を考えることが特に重視されています。
そんな理念のもと、辻田さんが注目したテーマは日本の教育環境についてです。今の時代、画一的な教育に「馴染めない、ついていけない」と感じている子供たちがいます。そのような子供たちが、求められる架空の「普通の物差し」(=子供のあり方を規定するようなもの)に苦しむ状況をなんとかしたいと決心し、この問題に焦点を当てることにしたそうです。
個性が抑圧され、自己肯定感が低下している子供たちには、心から向き合ってくれる「人」と夢中になれる「体験」が必要だと語って下さった辻田さん。教育の真のあり方に改めて気づくことができました⭐
SDGsの教育で求められること
Society5.0(⇐あらゆるものがどんどん繋がってくる、新しい社会)を持続可能な形で続けていくことがSDGsに大きく関係しています。
これからの社会の変化や背景を考えることが、教育ではとても大切なことであるため、上記のことを話して下さいました。
具体的にSDGs時代の教育に求められることはなんでしょうか。それは主に下記の2つのことです。
◎①教育課程で誰一人として取り残されないこと。
②社会問題を解決できる人材の育成。
取り残されている現状(←①)をみてみると、特に、家庭地域の環境格差と多様性の包括不足(マイノリティの子供への機会不足)が見えづらいですが、問題としてあります。
⇨不登校の機会不足
…不登校とはどんなイメージでしょうか?
日常では、「いじめや問題行動、先生の接し方」など様々なことが想像できます。
しかし、『誰も悪くない』=「システム側の問題、社会の制度側の問題」という見解を述べる辻田さん。選択肢を作るのがソーシャルビジネスの役割であると語って下さいました。
実際、不登校のうちの98%の子供たちは家の中で不安を抱えながら生活しています。こういった子供たちに希望を与える取り組み、とても素敵だなぁと感じました。
ソーシャルビジネスと教育
先が分からない時代を他人と比べずに自分にワクワクできることが大切
⇒豊かに生きる力に繋がる
興味・関心を肯定し、プロジェクトとして実行する探究学習を通して、子供が成功した体験を積み重ね、未来を切り開き、幸せに生きていく力を育むサポートをしている辻田さん。
現在オンラインの家庭教師に注力していて、「①やってみて初めて分かることがある②何が本質的な解決策か」を問いながら動いてきた三ヶ月だと振り返っていました。
不登校の子には段階があり、引きこもっている間にエネルギーを貯めていることもあります。『そのエネルギーを一歩踏み出す勇気が欲しい』ということに注目して、オンラインで可能性を見出した試み、子供たちの将来に“夢”を与えられる素晴らしいことだと心から感じました🌈
最後に
一人一人の個性を大切にして、オーダーメイド型で行っている授業。興味から視野が広がっていくシステムは、きっと多くの子供たちに希望を与え、笑顔にしていくものになると感じました。
今回、特に印象に残ったことは『本当は、この事業がなくなることが望ましい』とお話しして下さったことです。いかに、辻田さんが強い気持ちで不登校の子供たちを「救いたい、変えたい」と思ってきたか、熱意が伝わってきます。
また、勉強に対して前向きに考えられない子供たちには「探求して成功してみる!」⇨偏愛マップ (=自分の好きなものを紙にとにかく書いてみること)を活用するというのも、とても素敵なアイデアだと思いました。
子供たちが個性を発揮できる社会、すぐそこまで来ている気がします!
今回は貴重なお話、本当にありがとうございました。
詳細
- 【株式会社ボーダレス・ジャパン】ホームページはこちら。
- 社会問題に関心がある、社会企業を目指したい人が集うボーダレス・ジャパン主催の学生限定コミュニティはこちら。
- ソーシャルビジネス紹介 夢中教室 WOW!はこちら。
- 社会貢献を見える化するオンラインサービス”actcoin”のダウンロードはこちらから。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!