こんにちは!actcoinのインターン生のしおりん🍎です!
今回の記事では10/25にオンラインで行われた、beyond disaster さんのイベントをご紹介します。ゲストスピーカーの方は元自衛隊で、ここでしかお聞きできないような貴重なお話ばかりでした。
自衛隊としての災害時の経験談など胸が痛むようなエピソードもありましたが、私は講義をお聞きして「伝えられたもの」としての役割を果たしたいと思いました。この場を通して、私も誰かに「伝える」ことができたらと願いながら…
beyond disasterさんについて
学生団体「とくと見よ」・「Love the worldz」が共同で開始したプロジェクトで、「誰も取り残さない防災」の実現に向けた取り組みをしています!
オンラインイベントやディスカッション、防災情報の発信など活発に活動されている団体です。
詳しくはこちらのホームページをご覧ください!
イベントについて
✦ゲストスピーカー
一般社団法人日本災害救助支援機構代表理事 高須賀顕さん
自衛官として26年勤務され、過去の大規模災害における教訓をお伝えし、次の大規模災害に備えるため、各地で自助・共助を強化するための活動をされています。
✦テーマ
「コロナウイルス対策」・「過去の大規模災害の現場から」
イベントでは、上記2つの内容で講義してくださったのですが、このレポートでは後者の「過去の大規模災害の現場から」の内容をシェアさせていただきたいと思います。
皆さんは「災害」と聞くとどのようなことを想像されますか…?
阪神淡路大震災、熊本地震、東日本大震災…。一人一人が様々な思いがこみ上げてくると思います。災害大国日本、といわれるようにわが国日本は世界一災害が多い国です。
- 災害ランキング
1位 | 日本 |
2位 | インドネシア |
3位 | インド |
なんと、日本では4人に1人が自然災害の被害にあっているそうです。
・救助活動で大切にしていたこと
高須賀さん:東日本大震災の救助活動では、津波で流されてしまった人々の捜索をしました。海から5kmも離れている小学校にも津波は押し寄せて、当時登校していた小学生も被害にあい、私たちは子ども達の捜索に当たりました。自衛隊によって見つけ出された小学生の女の子がいたのですが、私は親御さんがいらっしゃったら、すぐに駆け付けて、見つけた時の様子を細かく、正確に伝えました。
親御さんに、お子さんがどのような最期をだったか、どんな姿勢でいたかを伝えることが私の使命だと思っています。
・自衛隊員の精神面について
参加者:活動されている中で、自衛隊員の精神面は大丈夫なのですか?
高須賀さん:ご遺体を見つけた時は、その都度隊員に大丈夫声かけをしています。その時は問題なくても、1週間、1か月と引きずってしまう隊員も中にはいます。
参加者:高須賀さんもそのような経験はありますか?
高須賀さん:もちろんあります。ですが、その一つ一つの経験があるからこそ、今こうやって皆さんに「伝える」という活動ができていると思っています。
・「伝える」ものとして、今一番「伝えたい」こと
参加者:高須賀さんが自衛隊の経験を通して、伝えたいメッセージはありますか?
高須賀さん:そうですね…災害時は、皆が助け合い協力し合い、誰もが誰かに手を差し伸べることが大切です。そんな時に、「好き嫌い」は関係ないですよね。この人は好きだから助ける、この人は嫌いだから助けない…。そのようなことがあってはいけません。どんな人でも手を差し伸べる人が増えることを意識して活動しています。
災害時に人に寄り添ったり、周りに声をかけるなど気遣いをしながら、コニュニティ全体を考えることが重要です。
イベントに参加して
今回のイベントでは、参加者一人一人が様々な心情を抱かれたと思います。災害時の最前線の生の声はとてもリアルで、テレビやSNSでは知ることができないお話をたくさんお聞きすることができました。
改めて、beyond disasterさん ・高須賀さん、ありがとうございました。
Information for youth
防災に興味を持ったユース世代のみなさん、ぜひゲストの高須賀さんが理事をされている一般社団法人日本災害救助支援機構のホームページやbeyond disasterさんのイベント情報をチェックしてみてください!
最後に
今回色々なお話をお聞きし、参加者同士の意見交換も行う中で私自身様々なことを考えさせられました。大変勉強になりました。
beyond disasterさんは今後も続けて防災に関するイベントを行われる予定とのことですので、この記事を読んで気になった方はぜひ次回イベントに参加してみてください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
しおりん🍎