世界の貧困問題
現在、世界では7億の人が貧困に苦しんでいます。
この数字はなんと世界の人口のおよそ10%。
「でも、世界の貧困問題に、日本の私たちが出来ることはあるの?」
こう考えている人も多いのではないでしょうか。
実は、私たちの ≪買い物≫を通して、 世界の 「貧困問題」 「人権問題」の解決・改善にアプローチすることが出来るのです。
今回は、貧困・人権問題を解決したいと思っている人たちが、買い物の際に≪選ぶ≫ことができるマークを紹介します。
※ 「貧困問題」 「人権問題」にまつわる SDGsゴールについての詳しい記事はこちら。
社会をより良くするマーク
①フェアトレードマーク
フェアトレードマークとは
国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て「フェアトレード認証製品」として完成品となるまでの各工程で、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が定めた国際フェアトレード基準が守られている事を証明しています。
フェアトレード=公平・公正な貿易
※国際フェアトレード認証ラベルは、Fairtrade Internationalが所有およびライセンスをしている国際登録商標です。
マークの由来
フェアトレードの明確な基準を設定し、それを守った製品にラベルを貼付して分かりやすく伝え、フェアトレードを広めていこう、として誕生したのが、フェアトレードのラベルのしくみです。
1993年に「トランスフェアジャパン」が発足し、その後、 2002年には、世界統一の国際フェアトレード認証ラベルが完成し、各国で順次、新ラベルへ切り替えられていきました。
一押しポイント
国際フェアトレードマークの取組みは、SDGsが掲げる17の目標のほぼすべてに関係しています。
世界人口の40%は農業で生計を立てており、 いまだ世界に1億5200万人いる児童労働の70%以上が農業に集中しています。
そういった現状から、サステナブルな農業と貿易を促進し、持続可能な消費の具体的な選択肢 としてフェアトレード商品の普及推進をしてきた国際フェアトレード認証は、国際機関や 国内外の多くの企業からの注目が集まっています。
②UTZ認証
UTZ認証とは
「自然が保護され、生物多様性が守られる未来」
「農家・労働者・コミュニティが繁栄し、持続可能な土地利用や責任ある事業活動が標準である社会」
を築くことを目的として開発された、持続可能な「農業」のための国際認証。
マークの由来
『UTZ』という名前は、マヤ語で『良いコーヒー』を意味する『Utz Kapeh』が由来となっています !
一押しポイント!
UTZ認証は、「最低取引価格を設定していない」、また、「 農薬や化学肥料の制限をしていない 」という特徴があります。
一見認証として優れていないように聞こえますが、このように制限を厳しくし過ぎないことは、先進国のより多くの企業が、より持続的に、人や地球に優しい生産をするために重要です。
「最低取引価格を設定していない」 と言っても、 取引の価格は交渉により決められますし、また、 「 農薬や化学肥料の制限はない 」 ですが、 使用される農薬などは、認証組織の指導(許可)によるものと決まっています。
このように、UTZ認証は、原料の生産者の人権を守ることだけでなく、 先進国にとっても 、 安定した供給 ・ サステイナブルな調達 を達成できる認証なのです。
おわりに
皆さん、いかがでしたでしょうか?
私たちの日常生活の中に、社会をより良くする選択肢があります。
私たちと一緒に、「買い物で世界をより良く」しませんか?