【SDGs企画】(社会・貧困①)

 皆さん、こんにちは。actcoin for youthで活動しているえりりんです!4月から【SDGs企画】がスタートしました!この企画は、一人でも多くの人にSDGsを知ってもらい、自分ごととして考えてもらえることを目的に考案しました。ユースメンバーが3つのグループ(社会・貧困 /環境 /経済)に分かれて、「17の目標の概要や背景」と「興味のあるテーマで自分にできること」を発信していきます。ぜひ、皆さんに”共感”や”気づき”をお届け出来ればと思います。

 最初は「社会・貧困」グループのしおりん、はるのん、ゆいぴー、たかこです!なお、「社会・貧困」はターゲットが多いので前半・後半の2つの記事に分けました。

SDGs:1、2、3、4、5、6、11、16

みなさんは「貧困」と聞いて、どのようなイメージをもたれますか?

世界には7億の人が貧困に苦しんでいます。この数字はなんと世界の人口のおよそ10%。10人に一人が貧困だと言われています。
日本の貧困は見えにくいのは、「相対的貧困」であるからなのです。相対的貧困とは、国の生活水準や文化水準を下回る状態に陥っていることで、7人に1人の子どもが貧困状態です。

貧困の定義とは?

国際貧困ラインは世界銀行によって定められています。1日1.9ドル未満で生活している人のことを指しています。(2015年10月に1.25から1.9ドルに引き上げられました。)

飢餓の現状

国際開発センターによると、約8億人が十分な食事をとれていないとのこと。国連食糧農業機関(FAO)が定める栄養不足とは、「十分な食料、すなわち、健康的で活動的な生活を送るために十分な食物エネルギー量を継続的に入手することができないこと」であり、地域や引き起こされる原因や期間によって、飢饉と慢性的飢餓の2つに大きく分けられます。

〇飢饉:自然災害など、突発的な要因がによって起こる。

〇慢性的飢餓:農業の採算性の低さや雇用賃金の低さなどの地域の課題・不公正な貿易の仕組みなどの地球規模の課題が原因となって起こる。

地域的にはサハラ以南アフリカと南アジアにおいての食料不足が目立ち、乳幼児の栄養不良についても問題は解決していない状態にあります。栄養不良児の総数が最も多いのはやはりサハラ以南アフリカと南アジア地域で、世界の栄養不良児の四分の三がこの二つの地域に居住しています。

この図でもわかるように、5歳未満児の死因の 約半数栄養不良と関係しています。

 今日、世界では、5歳の誕生日を迎えられずに命を落とす子どもは600万人を超えています。
 このような背景を踏まえて、SDGsゴール3では、『すべての人に健康と福祉を』という名目のもと、『あらゆる年齢のすべてのひとの健康的な生活を確保し、福祉を促進する』ことを目標に掲げています。
 例えば、感染症などによる死は、予防と治療、教育、予防接種キャンペーン、ヘルスケアサービスによって回避することができます。

 そのため、SDGsでは、ワクチンに関する研究開発への支援や、手ごろな価格の医薬品の提供などを通し、すべての人に医療を普及させることに取り組んでいます。

わたしたちとの関わり

 感染症などによる死亡は、日本国内では近年深刻ではありませんでしたが、昨年勃発した新型コロナウイルスの流行により、それは日本にとっても大きな問題となりました。
 SDGsゴール3によって定められてきたワクチンに関する研究開発への支援や、手ごろな価格の医薬品の提供は、開発途上国に限らず、まさに日本にとって、必要なこととなったのです。

 SDGsゴール3に向き合うことは、新型コロナウイルスの収束に真剣に向き合うこととなるのではないでしょうか。

ゴール4の目標は、世界中のすべての子どもが「無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育」を修了することです。

SDGsでは教育以外にも貧困や環境問題など、様々な課題解決を目指していますが、これらは質の高い教育を全ての人が受けることで、解決につながると考えられます。

日本では、義務教育制度があり、識字率も高いことから、教育に大きな問題がないと思われがちです。
しかし、いじめなどによる不登校生徒の増加や教育の情報化の遅れが課題となっています。

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全ての人に学びを届けるために

「学校に行けること」=「教育の充実」ではありません。
教師や教材の不足を解消するなど、学ぶ環境を整えることが必要です。

教育は、ジェンダーや貧困、環境問題など、さまざまな課題と密接に関わっています。

教育という視点からだけでなく、さまざまな切り口からアプローチすることで、これまで見えてこなかった課題が見えてくるかもしれません。

 まず、ジェンダーとは、生物学的ではなく社会的・心理的性差のことを指します。女性や男性はこうあるべきといった固定観念にとらわれず、両者が平等に活躍できる社会を作ることが、ゴール5では目指されています。

日本の現状

世界経済フォーラム(World Economic Forum)は2018年12月、各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数を発表しました。この指数は、経済、教育、健康、政治の4つの分野のデータから作成されます。2018年の日本の順位は、なんと調査対象149か国中110位。G7諸国の中では最下位でした。日本の順位が低い理由としては、収入での男女格差が大きいこと、管理職ポジションに就いている男女の人数の差が大きいことなどが挙げられました。

ゴール達成に向けたターゲット

 あらゆる場所の性的差別、性的搾取を撤廃する。早期結婚、強制結婚などの慣行を撤廃する。政治、経済、公共分野での意思決定において、女性の参画と平等なリーダーシップの機会を確保する、などのターゲットが、ゴール5では掲げられています。

SDGsの目標6は、「安全できれいな水とトイレを世界中に」

・安全な水と衛生的な環境を管理する

・全ての人が安全な水と衛生的な環境を使えるようにする

世界の水に関する現状

 世界の人口のおよそ3分の1、つまり約22億人が安全な飲み水使用することができません。また、世界の人口のおよそ6割、つまり約42億人安全に管理されたトイレを使うことができません。

安全な水と衛生的な環境がなぜ必要か

 まず、人間が生存するためには水が必要です。そして、衛生的に処理されていない水を飲むことは、下痢などの病気にかかる可能性を高めます。世界の下痢で命を落とす5歳未満の子供の死亡数は毎年36万人となっています。そしてそれでなく、コレラや赤痢などの感染症の原因にも、水不足は大きく影響しています。

 また水不足は子供や女性の権利にも大きく影響します。水道の設備がない国は、女性や子供が主に水汲みをするため、そういった人々は収入を得るための仕事や、学校へ通うための時間がありません。さらに不衛生なトイレはプライバシーが守られないことがあり、暴力の危険性もあります。

 水不足は現在も深刻ですが、今も進行を続けています。水を持続的に利用するための取り組みを、一人一人が実行していく必要があります。

 現在、世界の人口の半分以上が都市部で生活しているおり、2050年には、都市人口は65億人と、世界人口の三分の二に達する見込みです。

 また、開発途上地域においても、経済成長には、農村から都市部への移住を伴います。そんな中、極度な貧困は都市部に集中することが多いと言われており、都市部の人口増加への対応が必要です。

 都市を、安全かつ持続可能にするためには、まず、安全で手頃な住宅へのアクセスを確保し、スラム地区の改善を図らなければなりません。また、公共交通機関を整備し、緑地を設置することで、都市開発を改善しなくてはなりません。

SDGsの目標16は「平和と公正をすべての人に」

・平和で誰もが受け入れられ、全ての人が法や制度で守られる社会を作る

・あらゆる場所であらゆる形の暴力や、犯罪を大きく減らす

・差別のない法律や政策を進め、その情報を誰もが手に入れられるようにする

・誰もが基本的な自由を冒されず、守られるようにする

世界の現状

 世界のどこかで5分に1人の子どもが暴力によって亡くなっています。また世界中の「難民」の数は7,000万人を超えています。さらに、武力紛争の影響を受けている国や地域で暮らす子どもの数は約2億5,000万人にのぼります。

 このような現状を脱し、世界中の誰もが平和と平等を享受するために、この目標は必要なのです。

 以上、SDGsゴールの中の『社会・貧困』カテゴリーを紹介しました…!次の記事では、この8つのゴールの解決に向けて、「私たちに出来ること」を紹介します!!是非チェックしてください☆彡

 この記事の続き、『社会・貧困② ~私たちに出来ること~ 』は、こちらからチェック!

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