【寄付月間2020特別レポートvol.24|「社会をよくしよう」と思って取るアクションには必ず意味があります #寄付月間】

 皆さんこんにちは!actcoin for youthのはるのんです。本日は、actcoinのユーザーで、個人でも多く社会貢献活動をされている堀内秀亮さんに、寄付についての考え方をお尋ねしました…!

<プロフィール>
可能性のたまごを孵す」カスタマーサポートとして、お客様がよりよい選択ができることを目指して日々お問い合わせメールを承っている。京都教育大学の英語領域専攻を卒業。特別支援員や常勤講師、テストや問題集をつくる教材編集会社、学童保育指導員、パソコン教室インストラクターと、さまざまなキャリアスライドを経て、現職に落ち着く。認定NPO法人DxPのボランティアとして授業<クレッシェンド>に参加。生徒たちと対話を通じて、自分の苦手なことは「気になったら調べる」「自己理解のツールを使う」といった方法で克服してきたことに気づく。現在は、マンスリーサポーターとしてDxPやsoar、PIECESといったNPO法人を支えることで間接的に社会をよくしていくことを目指している。
Twitter:https://twitter.com/MDATAM5

actcoinを始めたきっかけはなんですか?

 直接のきっかけは、認定NPO法人DxPのボランティアに興味をもったことでした。その時のボランティア説明会がactcoinの対象になっていたんです。もともと新しいものが好きで、ブロックチェーン技術にも関心があったため、actcoinを見かけたときに「おもしろそう」と思いました。当時からソーシャルグッドな活動に関心があったこともきっかけの一つですね。

 実際始めてみて、やはり、本来見えづらい社会貢献の活動やそれを行っている人が可視化されることは良いことだと感じます。また、「習慣」や「タイムライン」機能など、使い始めてから出てきた機能もたくさんあり、ユーザーに合わせてサービスが変化・改善されていっているのが良いなと思います。

どのような寄付先に、どのような想いで寄付をされますか?

 活動内容や寄付金の使い道などの活動実態がわかること、情報が日々更新されていること、僕の目標である「可能性のたまごを孵(かえ)す」に寄与するものであること、そして何よりその人たちが目指す社会を見てみたいと思えることです。この「可能性のたまごを孵す」に出てくる「たまご」は、それ自体の可能性や成長していくイメージが思い浮かぶかもしれませんが、僕のなかでは、きっかけとか周りの環境といったものに大きく左右される繊細なものという感じです。タイミングや環境が悪いと、可能性があってもなかなか達成には繋がりません。なので僕は、状況によって上手く成し遂げられない状態になっている人や団体をを支える立場になっていきたいと感じています。

 また、直接の繋がりはなくとも、自分の寄付が確かに役立っているのだとわかると「良かったな」「嬉しいな」という気持ちにもなりますね。寄付をする時は「その人自身の問題ではないことで、その人の可能性が発揮されていない」というところに焦点を当て、サポートしている団体を選びます。生きにくさのケアや経済的な部分に手一杯の人が多いという背景を考えると、教育関連や福祉関係、経済的な部分を支えているところに注目したいなと思います。まずスタートラインに立つ、という意味でそういったところが「たまごを孵す」部分にあたるのではないかと感じています。

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思い出の(印象に残っている)寄付はありますか?

 思い出深いのは、polca(株式会社CAMPFIRE)というサービスで僕自身が寄付を集めたときです。実は、個人的にあるホームレスの方の経済的な支援を続けているのですが、その方が台風被害にあった折にpolcaで支援を募ったんですね。どうにかして少しでもましな生活にできないかという想いと自分だけでは何ともできない歯痒さからでしたが、「全く知らない人のために支援してくださる方がこんなにもいるものなのか」と目を疑いました。寄付というものに可能性を感じた瞬間ですね。

 その方は、地元が同じで共通点を感じ、個人的に支援するようになったんです。現在は東北の方で生活されているので、あまり会うことは出来ないのですが、銀行振り込みを使って支援を続けています。

 一般的な台風は、多くの人は「雨風がすごいな」「電車が乱れるな」くらいの影響しか受けないかもしれません。しかし、安定した住居に住めない方々、特にホームレスの人たちは、そのような気候によって大きな被害を受けます。僕もその方の安否がとても心配でした。このように、同じ事象で、も立場によっては大きく被害を受ける人たちもいて、そのような問題は、知られてないことで見過ごされてしまうことがあります。今回はそのようなことを知っていただいたうえで多くの方に支援いただいたことが嬉しかったです。

寄付を通してどんな社会になって欲しいですか?

  もっと寄付が気軽に行き交う社会になってほしいなと思います。「社会を良くしていくんだ!」みたいな確固たる意志まではなくとも、「もうちょっと上手くやれないかな?」「どうにかしたいな」というほんの少しの想いが芽吹き、その循環の中で社会が良くなっていけるのが理想ですね。また、経済的に少し厳しいけど、もっと困っている人を助けたいという想いからが寄付をしようとする人達が「高額からの寄付だとサポートしたくても出来ない」という葛藤を減らせる取り組みも大切だと思います。ですので、少額からでも応援できる仕組み、応援した先と交流のできる場といった、寄付者フレンドリーな環境があると寄付がもっと身近になるのではないでしょうか。そういった意味でも1円から寄付ができる募金箱のようなものがアナログとしてだけでなく、もっとデジタルとしても広まっていく必要性を感じます。また、最近だと認定NPO法人DxPの今井さんが”solio“という「ジャンルで選べる」新しい形の寄付を始めているので、大きく寄付のあり方が変わってくるきっかけになるのではないかと期待しています。

最後に、寄付に対する苦手意識のありそうな方にメッセージをお願いします!

 『寄付』や『募金』というと、「自分のお金をタダで渡す」とか、「やってみたけど、それが役に立っているのかはわからない」といったイメージが強いのではないでしょうか?実際、多くの『寄付』や『募金』はそのとき限りの達成感で終わりがちです。不透明で一方通行な自己満足と思われることもありますが、最近ではイベントやサポーターグループへの招待があり、寄付先のその後に関われる双方向の場も増えてきています。「興味あるかも」「自分にできることはないかな?」と思った時には、ぜひその活動に『参加』してみてください。オンラインイベントを見てみるでも、HPで活動内容について確かめるでも、寄付してみるでも、スタッフとして関わるでもなんでもアリです。意外と知らないたくさんの団体やプロジェクトが社会で活動しているので、きっとあなたの琴線に触れるものが見つかるはず。どんなアプローチでも、「社会をよくしよう」と思って取るアクションには必ず意味があります。ぜひ皆さんも自身の関心の赴くままに関わってみてください。


<インタビュー後記>

 堀内さん、本日はお忙しい中お話聴かせていただきありがとうございました。可能性が十分に発揮出来ていない人たちの「可能性のたまごを孵す」というご自身のモットーのもと、キャリアでも、社会貢献の面でも、堀内さんにしか出来ない方法で、多くの方のサポートされていることが分かりました。私たちも、堀内さんのように自分のサポートの形を見つけ、より良い未来のために社会に参加していきたいと感じました…!


<interviewer> 一森 春乃
<profile> 兵庫県在住。関西学院大学 国際学部 2学年。actcoinforyouthでメディア発信、ソーシャルウィークエンド(若者向けオンラインイベント)開催を担当。10月からactcoin本部での学生インターンを開始。自身の社会的関心に合ったキャリアを形成できる社会を目指し自らも奮闘中。
<writer>田淵 絵理花
<profile> 東京都在住、大学1年。 SDGsを身近に感じ、関わりたいという思いから11月にactcoin for youth の一員となり、活動中。一人でも多くの人がSDGsを「自分ごと」として考えられるようにサポートしていくのが今後の目標。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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