【寄付月間2020特別レポートvol.21|ヤンキーの彼らと、ミーハーのわたしで作り上げた寄付のメモリー。#寄付月間】

皆さんこんにちは!actcoinインターン生のかなりんです。

皆さんは、actcoinで寄付申請をすると、寄付をした金額のうちの10%分のアクトコインが付与されることを知っていますか?寄付をした日時や、領収書の写真、団体名を入力することで簡単に申請ができるので、是非使ってみてくださいね!

さて、本日はactcoinでたくさん寄付申請をしてくださっている鎌倉幸子さんの寄付経験をお聞きすることができました。

鎌倉幸子(かまくら・さちこ)

青森県弘前市生まれ。アメリカ・ヴァーモント州のSchool for International Trainingで異文化経営学修士。1999年、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会カンボジア事務所入職。図書館事業課コーディネーターとして500をこえる小学校に図書室を設置する。2007年東京事務所に異動後、海外事業課カンボジア担当、国内事業課長、広報課長、東日本大震災図書館事業アドバイザーを務める。2016年よりかまくらさちこ株式会社代表取締役。また一般社団法人インパクト・マネジメント・ラボ共同代表、認定NPO法人エファ・ジャパンの海外事業担当も務めている。

ソーシャルキャリアについて(アイスブレイクも兼ねて)

原田)鎌倉さん、本日はよろしくお願いいたします。プロフィールを拝見しましたが、たくさんのお仕事をされていますね!今はご自身の会社を設立されているんですか?

鎌倉さん)よろしくお願いします!そうなんです。自分の会社を持ちながらNPOで働いたり、一般社団法人の代表もしています。自分の会社では、NPOの広報や、自治体にある図書館のお手伝いをしています。図書館員向けのセミナー、情報力を高めるためのセミナーやSNSの活用方法の講座をしています。

原田)一つの組織に縛られない、素敵な働き方だなと感じました!カンボジアに500の図書館を作ったというのがとても気になるというのですが詳しくお聞きしてもよろしいですか?

鎌倉さん)はい。大学院のクラスにカンボジアからの留学生がいました。内戦が理由で10代で親を亡くし、タイの難民キャンプ・孤児院で生活した経験のある男の子でした。彼は孤児だった時に難民キャンプの中にあった図書館に救われたと言っていました。その図書館は、私のファーストキャリアでもある公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が運営するものでした。無料で行けることから、自分の居場所でもありまた英語の知識を蓄えられる場所でもあったそうです。孤児の自分が留学できたのは図書館のおかげで、就職の際にもそれを実感したという話を聞きました。図書館で人生が変わったというその話から図書館の大切さを感じ、図書館関連の仕事に興味を持つようになりました。

原田)1人の学生との出会いが鎌倉さんの人生にとても大きな影響を与え、またそれが今にも繋がっていると思うと、縁や繋がりって尊いなと思います。ありがとうございます!

actcoinを始めたきっかけはなんですか?

自分の寄付や社会的活動への参加が可視化されるのがおもしろいと思ったためです。

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寄付先を選ぶときの決め手はありますか?

 私は他人のお手伝いをすることや、人の夢・志に同化することが好きなので、知り合いがいるところ、知り合いからお願いされたところがメインの寄付先です。自治体の図書館のお手伝いをしていたこともあり、教育支援・子ども支援などへの寄付が多いです。

思い出の寄付はありますか?

 中学生の時、青少年赤十字(JRC)にクラブ活動として入り、日本赤十字社に寄付をするために支援を募ったことです。福祉について勉強をしたり、活動に取り組む団体とは知らずに入った人がほとんどで、わたしの場合は「JRC」と横文字なのがかっこいいというミーハーな理由で入団を決めました(笑)。学年のヤンチャな男子生徒も所属していたんですが、走りや彼ら(自転車ですが)はJRCを「ジャパン・レーシングクラブ」と勘違いしていたそうです。

 活動のひとつに、日本赤十字社に寄付を送るためのプロジェクトがありました。私たちは町のCDショップからアイドルのポスターを無料でもらい、文化祭で販売して売り上げを寄付するというのを企画・実行しました。先生の指示に従ってやるのではなく、自分たちが考え実行したため、そのプロジェクトはとにかく面白かったです。ヤンチャな男子生徒も一生懸命に自転車を漕いで(すごいスピードだった…。さすがジャパンレーシングクラブ)、町中のCDショップを駆け回っていました。また、初めは福祉に興味がなかった生徒も、力を結集させたことで段々楽しくなってきたようで。終わった後に感極まっている仲間もいましたね。

 子どもながらに、自分のアイディアと行動力があれば寄付は集められると思ったことと、それが日本赤十字社の医療などの支援に役立てられると思うと、自分に自信が持てたり、一緒に取り組んだ仲間のすばらしさを感じたことが思い出です。大学で福祉を専攻しようと思った原点にもなっています。

寄付を通してどんな社会になって欲しいですか?

 時間に追われて、自分自身のことも振り返られないこともある現代社会だからこそ、ちょっと足を止めて家族や友人、もしかしたらまだ出会えていないけれど困っている人の存在を考えてみたいです。誰かのことを思い託したお金が社会の中に循環していると考えただけでも心が温かくなります。

 そんな風に「他者」のことを考え、心を寄せて、寄付をする人がますます増えると社会はきっとよくなる。そう信じています。

最後に、寄付に対する苦手意識のありそうな方にメッセージをお願いします!

 寄付は社会参画の一つです。大震災が起きたとき、現地に入れる人はボランティアなどとして入ればいい。でも時間の都合や健康上の問題などで、現地に入れない人でも「寄付」という行為が震災復興の一歩を助ける参加の一つだと思います。私も、いまはファンドレイザーとしての活動が多いですが「寄付集め=お金のお願い」ではなく、「社会課題に取り組む参加への呼びかけ」という視点をもってお願いしています。だれでもが「参加できる」社会になってもらいたいです。

勉強、バイト、プライベートで忙しいかもしれません。でもちょっと世界を変えてみようと思ったら一口「寄付」をしてみませんか?


◯インタビュー後記

 鎌倉さん、本日はありがとうございました。キャリアを歩むきっかけとなったカンボジア人の留学生との出会い、寄付先を選ぶときの決め手、また思い出の寄付についてお話しする姿から、鎌倉さんの周りの方を大切にする優しいお人柄がとても伝わってきました。

<interviewer>原田 佳奈静岡県出身、大学4年。actcoinで学生インターンをしながら、下部組織のactcoin for youthで組織マネジメントを担当。actcoinが見据える、「社会貢献活動が世に浸透する」「社会を思う愛と優しさ・勇気を可視化する」のコンセプトに惹かれ、ジョインを決意。
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