世界の環境問題
皆さん、地球では、現在どのくらいのスピードが森林が失われているかご存知ですか?
答えは、1分間に東京ドーム約1.3個分の森林が失われていると言われています。ものすごい勢いですね。
森林がなくなる原因は、砂漠化や酸性雨などの気候変動の影響、森の生態系を無視した無計画な森林の伐採などが挙げられており、私たち人間の生活様式や生産活動の見直しが求められています。
また、海に目を向けてみても、 年間約800万トンものプラスチックごみが海に流出していたり、 水産資源の30%ほどが乱獲されているなど、その状況は危機的です。
地球環境を守るために、私たちが出来ることは何でしょうか。
今回は、≪買い物≫の際に≪環境に優しい商品≫を選ぶことができるマークを紹介したいと思います。
※環境問題にまつわるSDGsゴールについての詳しい記事はこちら。
環境を守るためのマーク
海のエコラベル
海のエコラベルとは
MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)の公式サイトによると、海のエコラベルは「MSCの厳格な規格に適合した漁業で獲られた持続可能な水産物にのみ認められる証」であると示されており、特に「天然」の水産物であることを保証しています
由来
1997年に設立された国際非営利団体であるMSCの厳格な審査をクリアして与えられる認証であることから MSCラベル (= 通称、海のエコラベル )と言われています。
ちなみに、1997年にイギリスのロンドンで本部が開設され、 2007年に 日本の事務所が設立されました。
一押しポイント
私たちが生きていく上で「海の恵み」は貴重であり、食卓に並んでいるのが普通だと感じていないでしょうか。しかし、事態は深刻なのです。
なんと、『世界の魚の3割が「とりすぎ」であり、「まだ大丈夫」な魚は6%しかない』ということが示されています。
これは「環境的な要因」としては海洋汚染や地球温暖化などが挙げられますが、「人為的な要因」としては乱獲が挙げられます。実際、34.2%が過剰漁獲しているというデータが「国連食糧農業機関(FAO)の「世界漁業・養殖業白書2020年(英語)」で示されているのです。
こういった現状から「持続可能な漁業」を推進していくことで、何世代先にも美味しい海産物を繋いでいく、そういった目的のために作られた認証ラベルと言えます。
エコマーク
エコマークとは
キーワードとなるのは、”環境への負荷を少なく”。
生産から廃棄までのサイクルの中で、環境保全に役立つと射止められた製品やサービスにつけられるラベルです。
マークには、「私たちの手で地球を、環境を守ろう」という願いが込められており、ロゴの“e”には、emvironmentとearthの意味があります。
由来
1987~89年、環境庁(現在は環境省)の委託により、日本環境協会が環境保全に関する調査を行ったことがきっかけです。
既に西ドイツにあった環境保護ラベルを参考にしながら「エコマーク」は誕生しました。
一押しポイント
現在認定されている商品は43,852!結構たくさんありますよね、
日用品、文房具、土木資源など…多岐に渡って環境エコラベルは貼られているので、皆さん是非探してみて下さい!
FSC認証マーク
FSC認証マークとは
FSCは森林管理の基準を定めて、適切な森林管理を推進するとともに、その森の木を使い適切に加工・流通している製品を認証するラベルです。
次の3つの条件を満たした製品に、認証は与えられます。
1.森林の環境保全に貢献していること 2.地域社会の利益にかなっていること 3.経済的にも継続可能な形で生産されていること |
由来
マークは、1996年に正式に公開されました。
合格のサインであるチェックマーク(✔)と木から成り立っており、「チェックツリーマーク」と呼ばれている。森を守るために厳しい基準をクリアした製品であることを表現しています。
一押しポイント
FSCのマークには複数の種類があります!
このように、同じFSC認証の中でも、製品にどんな原材料が使われているかが細かく具体的に表されています。
様々な種類がありますが、どれもFSCの規格に合ったもののみが使用されている。
100% | FSC認証林から生まれた原料 |
ミックス | FSC認証林から生まれた原料+FSCの規格に合った木材やリサイクル材 |
リサイクル | FSCの規格に合ったリサイクル原材料 |
レインフォレスト・アライアンス認証
レインフォレスト・アライアンス認証とは
レインフォレスト・アライアンス認証は、その認証製品または原料が、持続可能性の3つの柱(社会・経済・環境)の強化に繋がる手法を用いて生産されたものであることを意味します。また、独立した第三者機関の審査員からこれらのすべてにわたる要件に基づいて評価されています。
由来
1987年に地球環境保全のために熱帯雨林を維持することを目的に設立された、国際的な非営利団体で、現在は米国ニューヨークに本部があります。
カエルのマークである理由は、カエルは科学者から生物指標と呼ばれており、カエルの健全な生息個体数は健全な環境を指し示すからです。その為、国際的な持続可能性の象徴として、 アカメアマガエルがマスコットに選ばれました。
一押しポイント
実は、温室効果ガスの排出量の4分の1は、農業関連が占めています。
レインフォレスト・アライアンス認証の活動は、そういった温室効果ガスの削減や、森林伐採や森林劣化を防止し、森林や保護区の面積を拡大しつつ、私たちの生活に欠かせない商品の生産を支援しています。
そして、環境面以外にも、労働者の生活水準や人権においても厳しく審査されているので、レインフォレスト・アライアンス認証がされている商品は安心して購入することが出来ます。
おわりに
皆さん、いかがでしたでしょうか?
私たちの日常生活の中に、社会をより良くする【選択肢】があります。
私たちと一緒に、「買い物で世界をより良く」しませんか?